倖田來未 「KILLER MONSTER」の考察
主張が強めな歌詞の曲「KILLER MONSTER」はある意味で現在の倖田來未の本心を現していると思います。
洋楽寄りのゴリゴリのカッコいいテイストの曲とMVで「倖田來未=愛のうた」のイメージが強いひとが聴いたらきっと驚くと思います!!くぅちゃんがミラーボールみたいなアーティストだってこと色んな人に知ってもらいたいので2020年の「KILLER MONSTER」について書くことにしました。
まずは、「KILLER MONSTER」という言葉がかなり恐ろしいですよね。その言葉の組み合わせを選んだ理由は、歌詞も考え合わせば明らかになります。歌詞はすごくストレートで、哲学的な比喩などを使わずに言いたいことをはっきり伝わるので。
歌詞をちょっと分析をしてみましょう。
「裏切るわけないfeeling
この世の終わりなんてない Do it
どう生きるか 自分で決めるし
目覚める we go'n keep on dancing」
「この世の終わりなんてない」という歌詞は昔の曲も思い出しますね。
2010年の「UNIVERSE」というダンス曲では、
「前に進み続けていれば そう
例え今日は世界の終わりだったとしても
後悔はきっとしない だから」
倖田來未は昔からずっと同じことを言い続けてきましたね。
人生は一度だけなので、自分を大切にしたり、自分らしく生きるべき。
過去のことに囚われずに前に進もう!
「Universe」で例えにした 「世界の終わりだったとしても」は少し比喩っぽいけど、
「Killer Monster」では歌詞がかなりストレートに変わって
世界の終わりとかなんてないから、立ち止まらずに 動き出してよ!という風に聴こえます。
そのあとの歌詞も、「どう生きるか、自分で決めるし」は
名曲の「WALK OF MY LIFE」の歌詞に似ています。
「人がどう思うかではなく
自分がどう生きたか
他の誰よりもではなく
自分らしく going on」
そういえば、UNIVERSEでは
「i can make it better,できるはずだから」
というところも昔の曲に繋がっていると思います。
2005年の「Trust You」に似ている言葉が出ています。
「あやまちの過去さえも忘れることができるはずだから」
どちらも根本的に「自分に癒せる力がある」というメッセージがあります。
自分を信じることが大事という主張がまた現れました。
「Killer Monster」の歌詞に戻りましょう。
「悩ましい顔STOP
くだらん卑屈は STOP」
のところと2007年の「空」という曲の言葉を比べてみたら。。
「空には青い世界があるけど、
僕には何があるのかな。。
卑屈になってしまう」
「Killer Monster」
の倖田來未は昔の「空」を歌った時の自分に助言を
与えているのじゃないですか?
「Killer Monster」の
「ないものを数えるより
やってきたことを誇りに」のところも、
「空」の「僕に何があるのかな。。」
を歌っている來未に話しているのじゃないですか?
「Killer Monster」を聴き続けば
「立ちとまる暇なんてないdo it」という言葉が出ます。
「立ちとまることなくさぁ歩こう」という似た言葉は
「Comes Up」にも出ていますね。
「私らしくwalk
華麗にmoon walk」
というところは言うまでもなく
「WALK」と「Walk of my life」に繋がっています。
「震えるこの体を起こして」
「Walk of my life」の鏡で肩が震える倖田來未のことです。
まるで昔の自分を励ましているようですね。
「MonsteR」というアルバムまでは倖田來未の誇りと意志を感じさせる曲はあまりなかったですね。特に日本では、自分を誇示する人は少なく、謙遜な人が好まれます。今までのイメージを覆して、極端な例えの「KILLER MONSTER」に完全になれば良いと倖田來未が思ったと推測できると思います。
獰猛さの化身になった倖田來未は昔の小心者の自分を嚙み殺しました!それで倖田來未というアーテイストはもっとカッコよくなって、それまでのイメージを払拭しました。
MVは、シーンの数そんなに多くないので予算少ないんだろうなと思いますが、 曲とMVの新鮮さもあってそれを全く感じさせない完成度ですね。MVでのゆったりしたダンス、最倖にカッコいい。後ろにある壁にはチェリーの絵が描かれていますね。それは間違えなく「Black Cherry」のレファレンスです。20周年のロゴで使われているライオンもあって、英語の字の端っこは伸びていて、強さの象徴の拳と腕の形になっています。
いつも進化してるくぅちゃんの曲がもっと沢山の人に届いてほしいですね!
PVはこちらです!
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